物語 ハタホテルからカシホテルへ
1993-2004
 1幕 ハタホテル​​​​​​​

支配人「いらっしゃいませ。どの部屋に行かれますか」

上川はマッサージルームに、中川は大浴場に、下川は食堂に行くことにした。

下川が食堂に入ると、トカゲが話しかけてきた。「お客さん、わたしのしっぽを食べませんか」

脱衣所に入った中川は、温泉の効能を読んだ。「美肌(飲水可)」

上川にマッサージ師が言った。「お客さん、規則を破ったね。奥の部屋に行ってもらうよ」

恐竜男が上川に言った。「お客さん、悪いね、貝男になってもらうよ」

中川は風呂に入り、温泉のお湯を飲んだ。

上川は貝男になった。

中川は気を失った。

貝男は、もう一人の貝男と出会った。「やっと終わった。今度はお前の番だ」

中川はトッテになった。

娯楽室に入ると、女が声を出した。「あらあなた、新しい貝男が来ましたよ」「うむ」

「今度の貝男は、Mに食べさせましょうよ」「それはいい。呼んでこよう」

Mに食べられるのを恐れた貝男は、下川を誘った。「下川、いっしょにここに入ろうよ」

下川がMと格闘しているすきに、貝男は上川に戻り、安楽室に逃げた。

上川「なんとおだやかなのだろう。みんな同じだ」

支配人「当ホテルの地下には、大きな川が流れております」

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