支配人「いらっしゃいませ。どの部屋に行かれますか」
上川はマッサージルームに、中川は大浴場に、下川は食堂に行くことにした。
下川が食堂に入ると、トカゲが話しかけてきた。「お客さん、わたしのしっぽを食べませんか」
脱衣所に入った中川は、温泉の効能を読んだ。「美肌(飲水可)」
上川にマッサージ師が言った。「お客さん、規則を破ったね。奥の部屋に行ってもらうよ」
恐竜男が上川に言った。「お客さん、悪いね、貝男になってもらうよ」
中川は風呂に入り、温泉のお湯を飲んだ。
上川は貝男になった。
中川は気を失った。
貝男は、もう一人の貝男と出会った。「やっと終わった。今度はお前の番だ」
中川はトッテになった。
娯楽室に入ると、女が声を出した。「あらあなた、新しい貝男が来ましたよ」「うむ」
「今度の貝男は、Mに食べさせましょうよ」「それはいい。呼んでこよう」
Mに食べられるのを恐れた貝男は、下川を誘った。「下川、いっしょにここに入ろうよ」
下川がMと格闘しているすきに、貝男は上川に戻り、安楽室に逃げた。
上川「なんとおだやかなのだろう。みんな同じだ」
支配人「当ホテルの地下には、大きな川が流れております」